星座の区分(二区分・三区分・四要素)についてわかりやすく解説

占星術
はにゃ
はにゃ

前回の記事でなんとな〜く雰囲気はわかったけど、あれだけじゃ到底占いなんてできないよ

↓前回の記事はこちら↓

【占い初心者向け】西洋占星術とは?どんな占いなのかを簡単解説!(後編)
星座、惑星、ハウスのキーワードを使って、実際にホロスコープを読む練習をしてみましょう。西洋占星術をやってみたい方に向けて、基本的なところからできるだけわかりやすく解説していきます!

まらを
まらを

そりゃそうだよねぇ。簡単なキーワードしか載せていないんだもの

はにゃ
はにゃ

もっと詳しくなるにはどうしたらいいの?

まらを
まらを

最初は星座のことを勉強するのがとっても効率がいいんだ!
じゃあ、今回は星座の基本について話していくことにしようか〜

西洋占星術における星座とは?

ホロスコープの外周円にぐるっと12個あるのが星座です。
西洋占星術での星座は『方向性』『考え方のクセ』を示しています。

12星座は30度ずつで区切られています。
というのも、ホロスコープは円なので360度あり、星座の数の12で割ると30度となるからです。

この度数の考えは、後々ポイントになってくるので覚えておきましょう。

大昔の人々は、星座を見て季節を判断していましたので、それぞれの月に星座が割り当てられています。

春の始まりである4月生まれは牡羊座ですね。
春真っ盛りの5月は牡牛座、6月の双子座になると少しずつ春から夏へ移り変わっていきます。

夏、秋、冬も同様です。

季節のイメージも星座を考える上での大切なポイントです。

キーワードだけでは占うことが難しい

占いの本などにもキーワードがたくさん載っていますよね。
牡羊座はリーダーシップがある、牡牛座だとのんびり、双子座は気ままとか、蟹座は面倒見が良い、等々です。

ですが、キーワードを丸暗記するだけでは占うことはできません

星座のイメージをしっかりと持ち理解を深めていくことで、星座について説明するための言葉を、現実的な状況に合わせて組み立てることができるようになります。

抽象(イメージ)を具体(言葉)へ、また具体から抽象へ、という理解を繰り返していって、深めていくのです。

やがて、それぞれの星座に自分の『実感』が伴ってきて、ホロスコープを見ただけで、その人の気持ちのようなものが流れ込んでくる感じがするようになります。

まずは楽しく星座について知っていきましょう!
「こういう人、いるいる〜」とか「こんな考えの人がいるの!?」と驚かれるでしょう。

12星座の特徴がわかってくると、自分自身のことはもちろん、いろいろな価値観があるんだということがわかって、自分の世界が広がっていきますよ。

西洋占星術の星座の区分

星座の性質を知る上で欠かせないのが、区分です。

星座の区分は以下のようなものがあります。

  • 二区分(男性宮・女性宮)
  • 三区分(活動宮・不動宮・柔軟宮)
  • 四要素(直感<火>・感情<水>・論理<風>・感覚<土>)

区分によって似たもの同士のグループを作ることで、ざっくりとした方向性を整理することができます。

また、ご自身のホロスコープを見るとき、どの区分の星座が多いのかを把握することで、分析をしやすくなりますよ。

まらを
まらを

区分を知ることで、星座同士の似ているところ、違うところ、がわかりやすくなるよ!

二区分(男性宮・女性宮)

二区分はポラリティ(polarity)ともいい、直訳すると「極性」になります。

12個ある星座を男性宮、女性宮のどちらかに区分する考えです。

実際の性別は関係がありませんので、男っぽい、女っぽい、というわけではありません。

考え方の違いを大きく2つに分けたんだ、くらいシンプルに考えてください。

■男性宮(牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座)

奇数星座が区分されます。

自己意識が外側へ向かっている、自分が行動を起こすことで周囲の環境を変えようとする、といった傾向があります。

問題を解決するとき、自分の外側に解決を求めます。
タンスの角に小指をぶつけたとき、「タンスの位置がよくないなぁ」と思う感じです。

外側に興味を持ちますので、外側からの刺激や情報を蓄積していくイメージです。

■女性宮(牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座)

偶数星座が区分されます。

自己意識が内側へと向かっている、自分のいる環境を受容して適応していく、といった傾向があります。

問題を解決するとき、自分の内側に解決を求めます。
タンスの角の小指をぶつけたとき、「次はもっと注意して歩こう」と思う感じです。

自分の内側を深く見つめるので、自分の中にあるものを守ったり、発展させていくイメージです。

まらを
まらを

「どっちの方が優れている」という話ではなくて、『陰と陽』のように、ひとつのものがあれば、対になるものがあるってことなんだよ

はにゃ
はにゃ

どっちがすごい、という話じゃなくて、どっちも大切なんだね

まらを
まらを

自分の中に星座はいくつもあるよね。

「男性星座で周囲を変えたり外の情報を取り込んで、女性星座でそれを守るもしくは発展させていく」というサイクルが生まれたり、
「女性星座で発展させたものを、男性星座で外へ表現していく」というようなサイクルが生まれるよ。

はにゃ
はにゃ

例えば、ホロスコープが男性宮の星座まみれの人ってどんな感じ?

まらを
まらを

自分の主義主張を世界に向けて発信していきたい、もっと世界に自分を知ってほしい、未知のものを探しに世界に出ていきたい、みたいに能動的な考え方をするよ。

何か失敗したとき、自分に原因があっても気付きにくいところに注意!

三区分(活動宮、不動宮、柔軟宮)

活動宮、不動宮、柔軟宮の3つです。
字面でなんとなくイメージが湧くでしょうか。

■活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)

季節の始まりの星座が区分されています。
何かを始める、開始する、という初動のパワーを持っています。

◯◯したいから、やり始めるぞ!というような感情の展開をイメージしてください。

■不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)

季節の半ばの星座が区分されています。
意志が強いとか、頑固、という表現をよくされます。
要するに今の方針をなかなか変えない、変えられない星座です。

一度決めたことは最後までやり通すパワーを持っています。

■柔軟宮(双子座、乙女座、射手座、魚座)

季節の終わりの星座が区分されています。
状況に合わせて変化をし、物事を発展させるパワーを持っています。

変化をするため当初の目標から遠ざかることもありますが、その方が却って良いこともあるのです。

まらを
まらを

ひとりの人に星座はひとつじゃないことを忘れずに!
活動宮、不動宮、柔軟宮の特性を理解して、自分の中でうまく星座をまわしていけるといいね

はにゃ
はにゃ

活動宮に惑星がない人は、いつまでも何も始められないの?

まらを
まらを

始められない、というより腰が重いイメージだねぇ……。
かわりに、不動宮でひとつのことを長く続けていけたり、柔軟宮で周りや状況に合わせて臨機応変に対応をすることができるよね。

四要素(直感<火>、感情<水>、論理<風>、感覚<土>)

四元素、エレメント、などとも呼ばれます。
直感<火>、感情<水>、論理<風>、感覚<土>の4つです。

言葉のイメージに囚われすぎないことが、四区分を理解するコツです。

■直感<火>(牡羊座、獅子座、射手座)

突然のひらめきや創造性に溢れています。

ひとっ飛びで結論に到達しますので、例えば考え事をしているとき、「AはBだからCということか……」と論理的思考するのではなく、急に「AはCだ!」となるイメージです。

さらに、そのひらめきは直感<火>の人にとってとても確信が強く、今すぐにでも実行したくなるほどワクワクします。

他の区分のように、「でも◯◯だったらヤダなぁ……」とか「理屈で考えたら絶対ダメじゃん」という障壁があまりありません。

また、ひらめきをすぐに現実化していきたいので、人の上に立ちたい傾向があります。
人の上に立てば多くの場合、思った通りに動くことができるためです。

しかし、ひらめきはあくまでも自分の中から出てきたものですので、知識や経験が足りなければ単なる無茶な思いつきになることも。

■感情<水>(蟹座、蠍座、魚座)

自分の気持ちが先にあるタイプです。

物事を決める時に、喜怒哀楽を大切にします。
例えば好き・嫌いも感情<水>的と言えます。

にんじんが嫌いな人の食卓に、ある日にんじんが出てきたとします。
その日のにんじんは今までのにんじんと違って最高に美味しいものかもしれませんが、嫌いなので口にはしません。
美味しく調理されているかもしれない状況にも関わらず、嫌いなものは嫌いなのです。

好きな人になら何をされても許しますが、嫌いな人には何をされても嫌い、これも感情<水>的な考え方です。

前提さえあれば物事を決められるのですから、効率が良いとも言えます。

現実の『水』の持つ表面張力のように、なにかとくっつきたい、という傾向にあります。
くっつく対象は人であることが多いのですが、それ以外のものとくっつくこともあります。

■論理<風>(双子座、天秤座、水瓶座)

好き嫌いや喜怒哀楽にとらわれず、論理的に物事を判断します
情報をキャッチするのも上手です。

しかし、何もかも論理と言葉で判断するわけではなく、言葉にはならないけれど理解できた、という瞬間もあります。
論理<風>の不思議なところです。

言葉で考える傾向が強いので、語彙力や言語能力が低いと悲惨です。
言葉で何かを考えることがクセになりすぎて、着地点がわからなくなることも。

論理<風>の人を相手にすると理詰めで来られるので、言い返せなくなることもしばしば。

逆に論理<風>が強い人は、他の要素を重視して物事を考える人がいるのだという理解を持ちましょう。

■感覚<土>(牡牛座、乙女座、山羊座)
尖った針の先が指に刺さる想像をしてみてください。
感覚<土>が強い人は痛みや感触をかなりリアルに想像できるのです。

感覚のその鋭さは不安を体で感じてしまうほど。
心配事があるとお腹の辺りが気持ち悪くなる、あの感じです。

不安が解消されると、本当に体重が減ったかのように体が軽く感じます。

何か物事を考えたり、決めようとするとき、過去に経験した身体的感覚が蘇ってくるので、それに引っ張られます
快と不快という、人間の原初のセンサーが働くので無理もないでしょう。

わかりやすい例が『義務感』です。
息苦しいとか、押し潰される感じがするとか、逃げようとすると気持ちが悪いとか、身体で感じるので向き合わざるを得ないのです。

その身体的な感覚は、大体が自分の内から出てきた幻であることを自覚しましょう。

『モノ』や『お金』のように他者と価値観を共有できるものを重視する傾向があります。
『気持ち』や『言葉』は人によって捉え方が変わってしまいますが、100円は誰にとっても100円です。

まらを
まらを

星座は『方針』や『考え方のクセ』って表現したけど、この四要素がそれぞれの星座の基盤になっていると言っていいと思うよ。

はにゃ
はにゃ

まさにそれぞれクセがあるね。
「話通じないなぁ」って時は、この違いも原因のひとつなのかも

まらを
まらを

例えば感情<水>が強い人がダメ男に貢いでたとして、論理<風>が強い人が別れるべきと理路整然と説明しても「だって好きなんだもん」で終わったりする

はにゃ
はにゃ

リアルだな……

星座から学んでいくのがオススメな理由

はにゃ
はにゃ

星座ごとの詳しい内容をもっと知りたいな

まらを
まらを

次からはひとつひとつの星座を個別に説明していくよ!
その前に、星座から先に学んでいくのをオススメする理由について話しておくね

まらをは星座を優先的に学ぶことを推奨しています。

テレビや雑誌などの『星占い』によって、少なくともご自身の太陽星座を知っている人の方が圧倒的多数なので、多少なりとも星座のイメージができているはずです。
それに、羊や牛など動物をモチーフにしていることもあり、そこから「どういう感じかな?」を想像しやすいでしょう。
イメージを広げていくためのとっかかりが既にあるからオススメ、というのがひとつめの理由です。

もうひとつの理由は、星座の方が初〜中級者の方向けの教材が多いことです。
中でもタロットカードはオススメですよ!

タロットカードは全部で78枚あります。

小アルカナはひとつの星座に対して3枚対応しており、全部で36枚。
コートカードは1枚のカードでふたつの星座のストーリーが展開するものが12枚。
そして星座に対応する大アルカナは22枚中12枚となっています。

さらに、四要素に対応する小アルカナのエースが4枚、大アルカナは3枚、コートカードのペイジ4枚も足せば71枚とほとんどのカードが星座の勉強に役立つのです。

逆に言えば、惑星は7枚しかありません。
しかも、天王星、海王星、冥王星には対応していないので、それぞれの惑星に対応する星座などから考察していく必要があります。

また、『サビアンシンボル』というものも、星座を理解できる便利な教材であり、実占にも役立ちます。

星座は1度毎に『サビアン』という抽象的な文章が付けられています。
例えば牡羊座の1度だったら「女が水から上がり、アザラシは起き上がって彼女を抱き締めている」です。
この抽象的な文章を読み解いていくことで、星座の理解がより深まるのです。

ひとつの星座に30個ものサビアンがありますので、多角的に星座を考察することができます。

サビアンの文章は抽象的すぎて最初は読み解くのが難しいのですが、解釈ができるようになればこれほど有用なものはありません。

まらを
まらを

他にも、星座の元になった神話とか、星座に対応している植物や鉱物、などからもイメージが膨らませることができるよ。
特にギリシャ神話は知っている人も多いだろうから、初心者にオススメ!

はにゃ
はにゃ

前の記事でも言ってたけど、星座のイメージを惑星やハウスに応用できるから、星座をしっかり勉強してから他のことを勉強するのが効率が良さそうだね

昔の人は星座ひとつひとつに惑星や神話の神々、鉱物、動植物、等々と結びつけていきました。
イメージが先にあるから対応関係が生まれたのか、様々なものと対応するにつれイメージが固まっていったのか、どっちが先かはわかりませんし、どっちでもいい話です。

全てのものが根っこのところで似たもの同士と繋がっていると考えると、後々の学習に役に立つと思います。

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